この水、大丈夫?

最近の私の1日は、水運びから始まります。農民たちは今が1年で一番水が欲しいときなので、給水車が毎日やって来るのです。あんなに大量の水を汲み上げて、よくなくならないものだと感心するのですが、招賢の町に下りた谷からポンプで汲み上げています。

毎朝8時から9時頃の間に村内の何カ所かを順番に廻るのですが、これがもうなかなかたいへん。村人は大きなバケツを最低でも4つ、6つと持って来るのですが、できることならそれを2回運びたいので、とにかく我先にと、まずはホースの争奪戦が激しく、それをゲットした者が、その日の勝利者ですが、見ていると、だいたいは毎回同じ人がホースを握って離しません。

私は村人のように天秤棒で担ぐことができないので、バケツを両手に下げて部屋まで運ぶわけですが、最近は腰が痛くて、まず小さい方のバケツをひとつ運び、そのカラのバケツを持って行って、それに半分移して両手で運ぶというやり方になりました。もう少し年をとると誰かが見かねて運んでくれるのですが、幸か不幸か当地の人の年齢よりは若く見えるので、ソンをしています。

で、何時に来るかはっきり決まっているわけではないので、8時頃からスタンバイし、バタバタバタッというオート三輪の音が聞こえたらバケツを下げて駆け出し、ちょっと遠慮気味に端の方にバケツを置いて、誰かが早目に気づいてくれるのを待つ(私のバケツと知っている人が多い)のですが、だいたい最低でも毎日2杯はゲットできます。私にはそれだけあれば十分です。ただし、このたったバケツ2杯の水をゲットするという、それだけのために、毎日確実に1時間はかかるのです。

それから朝ごはんを食べて、かたづけやらしてるとすぐに陽が高くなって、もう外には出られません。部屋の中でゴロゴロしてる他すべはないのです。実はそんな日々がこのところ続いているのです。

ところでその給水車が運んでくる水なのですが、22日の朝、招賢に行ったときに偶然みかけました。それがもう、「え〜っ、大丈夫かっ?」という水で、この写真の給水車の手前を流れている小川の色を見てください。もちろんこれを直接汲み上げているわけではないですが、地下のどこでどう繋がっているか?この界隈では、ゴミも糞尿も川へ垂れ流しです。つまり、招賢の町で商売をしている人たちは畑を持っていないので、肥料として使うことがないのです。見なければナンですが、見てしまった以上、いくらなんでも気持ち悪いので、夏休みに日本に帰るときに持ち帰って、水質検査をしてもらうつもりです。

で話は変わりますが、22日が夏至でしたが、この日は予報通り、夕方5時から8時頃までシトシトと雨が降りました。自家製雨量計(単なる円筒形バケツ)によると3ミリ〜4ミリといったところでしょうか。

ですから、写真は翌23日のものです。この日は日中はカンカン照りでしたが、夕方から雲が出ました。
午後7時57分、羊たちが帰ってきました。

8時1分の東の空。

8時4分のなつめ。

8時26分の東の空。