降りません。

5月9日に、今年になって初めての雨らしい雨が降ったと書きましたが、以降、やっぱり降らないのです。9日に降った雨もたいした量ではなかったし、そろそろ1年の半分になるというのに、いったい天の采配はどうなっているのでしょう?畑に行っても、ほとんど更地のようで、例え種が蒔いてあっても、水分がないので発芽できないのです。主食の粟は、ほとんどの人がまだ蒔いていません。乾燥に強い棗だけは、青々と若葉を茂らせているものの、高原の風景はすでに旱魃の様相を呈してきています。去年も旱魃気味で、収穫量は例年の半分かそれ以下、棗も不作でした。今年も少なくとも、もう豊作はありえず、天気予報を見ても、この先10日間、ずーーーーーっとお日様マークが笑っているのです。

牛さんもこんなにがんばって耕してくれたのに、その頃からほとんど風景に変化はないのです。

ところで、この間いろいろあってご紹介が遅れましたが、これが今度引っ越した新しい家です。

長く人が住んでいなかったので掃除がたいへんでしたが、その分、大家さんの荷物がない(材木やゴミなどを除いて)ので、自分で自由に“レイアウト”できました。右側の長テーブルがいわば“キッチン”です。向こう側の2つが水甕。

タンスなどがないので、布団や服など、みな甕の中にしまいました。右側の黒いカーテンの奥が后ヤオで、材木を詰め込んで、空きがなつめの部屋です。

甕がたくさんあるのは(写真に写ってないのが、小さいのも入れればあと8つほど。后ヤオの中には、大家さんの甕が10個ほどあり)、あちこちからもらうから。とにかくこっちの家には、どこに行っても甕がゴロゴロしていて、欲しいといえば、いくらでもくれます。人が住まなくなったヤオトンにも、大きな水甕はそのまま放置してあるので、欲しい人は取りに来てくださいな。

(6月5日)