「市」のことは中国語では「集」(ジー)といいますが、なるほどわかり易い表現ですね。磧口では5日に1度市がたち、対岸の陝西省からもお客さんが集まってきます。もともとが“黄河の渡し”で栄えた商業の町なので、今も比較的大きな市がたつところです。買い物だけが目的ではなく、ブラブラしておしゃべりの花を咲かせるのも楽しみのひとつで、陽だまりにはいつも老人たちがたむろしています。

売買は自由なので、天秤棒に自家製の野菜を担いで売りに来る農民たちもたくさんいます。この白菜は、8個で12元。黄河の河川敷でたくさん栽培されていて、都市にも出荷されています。

肉は当日の朝解体されてから売られます。肉屋もありますが、個人で売っている人もいます。

これは羊肉と牛肉の脂肪。こちらの人は赤身より脂身の方がおいしいといいます。

海帯=昆布は唯一といってもいいほどの海産物で、これはどこに行っても売っています。

豆腐は円筒形に作って切り売りします。ものすごく固いので、紐で縛っても持ち帰れます。

香辛料は自分で選んでおじさんに渡すと、その場で粉に挽いてくれます。

この鮮やかな糸は刺繍用。こちらでは、靴の中敷に細かな刺繍を入れるのが伝統で、冬場の女性たちの楽しみでもあります。

「犬の肝あります」

靴やカバンを修理してくれます。

前に降った雪が氷になって厚く道路に貼りつき、それが溶けてヒドイぬかるみです。今年はほんとうに雪が多いとか。

*最初の写真でおわかりのように、建物は道路からずいぶん高い位置に建てられていますが、かつて、ここまで黄河の水が来たということを意味します。

今日のなつめ。あまりに臭いので洗ってやったら、やっぱり寒かったみたいです。

(12月8日)