できたワンッ!

棗はとても開葉が遅い木なのですが、では落葉も遅いかというとそんなことはなくて、収穫の時期が済むと、ちょっとした風だけでもあっという間に葉をふるい落としてしまいます。まだ緑色をした葉が、多くは葉柄とともに落ちてしまうのです。まだそれほど寒くはないのですが、高原はすっかり秋の色に変わってしまいました。(上の写真は、真ん中がポイントですよ!)

これは、「草棗」といって、崖っぷちに群生しています。草本ではなく木本です。直径5ミリ〜1センチくらいの実をびっしりつけ、食べられますが、ほとんど皮と種ばかりで、誰も食べません。もともとはこれが原種で、栽培している棗はこれを改良したものかなと思いつつも、そんな面倒なことをこの地の人々はしそうにないので、微妙に違う種なのかもしれません。

で、ウチの庭に干してあった棗も干し上がりました。これ以上干すと固くなるので、もう今日が最後です。ちょうど2週間でしたが、けっこう手間ひまがかかりました。雨にあたってもいけないし、強風で砂まみれになってもマズイし、村人のように干しっぱなしではなく、私は毎朝毎晩片づけては拡げていました。

なつめはお利口で、拡げてある棗には絶対に手を出しません。庭の隅にころがっているのを探してきたり、私があげるものだけを食べます。

(10月28日)