“梅雨”の晴れ間に

12日に中休みがあって後も、降ったり止んだりの、梅雨のような天気が続いています。畑仕事には十分な雨量があったようです。しかし、これだけ降ると、あちこちで大小の土砂崩れが発生し、山道がとりもちのようにぬかるんで、交通が遮断されるところが出てきます。でも徒歩の往来には特に影響ありません。

きのうは午前中晴れたのですが、ウチの庭に山羊が3頭やって来ました。お母さん山羊と生まれて1ヵ月の子山羊が2頭です。全部で435元だったそうで、大家さんは高いといっていました。これを育てて、いずれ食肉として解体して市で売るためです。いま山羊肉は1kgが20元ほどしますから、1頭が400元以上で売れることになり、貴重な現金収入となるわけです。中間業者を介さないところが、いかにもこの地のやり方です。

それでみんなで山羊のことばかりかまうので、なつめが面白くなくて、穴を掘り始めました。なつめは欲求不満になると必ず穴を掘ります。

ゆうべは真夜中にワンワン吠えるので庭に出てみると、なんと、こんなに大きなカエルと遊んでいたのです。これまでいったいどこに潜んでいたのでしょう。こんな湿地のないところにどうしてカエルがいるのか不思議です。

今日も午前中は晴れていました。ビデオを廻そうと畑の方に行ってみると、じいちゃんが何か拾ってるので聞いてみても、何いってるんだかわからないので、現場まで下りてみると、なんと、「きくらげ」だったのです。もうあたり一面にうじゃうじゃ。こんな天気が続くと一瞬に出てきて、そして一瞬に消えるそうです。たしかに、水に戻したワカメみたいなふにゃふにゃのものですから、雨が上がって強烈な日差しが戻って来れば、1日で乾燥きくらげになって、地面と見分けがつかなくなるでしょう。こっちの人たちは、豆腐とニラと一緒にして餃子にして食べるんだそうです。日本も同じ食べ方をするといったら、何だかとても喜んでいました。

その戻り道でその名も「苦菜」という、ものすごく苦い野草を摘んで帰りました。畑に行けばこれもうじゃうじゃ生えていますが、あまりに苦いので食べる人は少ないみたいです。私はこれが好きで、ゆでてアク抜きをしてからキンピラにするとなかなかオツな味がします。

最近はこんな風景もときどき見るようになりました。ウチのすぐ上の家で、お客さんが乗ってきたパジェロです。

(5月16日)