北京スナップ

街はなんだかいつもより静かなのです。北京一の繁華街「王府井」に行っても、普段のウィークデイくらいの人出で、“外国人”の姿も、普段と変わりませんでした。看板のデカさだけがやたらと目につきました。

王府井で見た女の子。清朝の飾り物です。中国の少女はとにかくみんなおしゃまで、いろんな飾り物をつけるのが大好き。フリルや飾りがたくさんついた服が好まれ、日本と違って、男女の服装にははっきりとした違いがあります。

「一億総自愿者(ボランティア)」の感があり、町中いたるところ、腕章をつけたり揃いのTシャツを着た老若男女の姿があふれています。北京飯店の前の花壇で花の脇芽を摘んでいた人たち。彼ら市民の熱い思いには、涙ぐましいものがあります。

天津の仮設駅の待合室で眠りこける出稼ぎのカップル。私が戻ってからすぐ、新しい天津駅が完成し、これまた東洋一といわれる新設の北京南駅まで30分(最高時速350キロ)で行けるようになりました。でも、このふたりが乗ることはおそらくないでしょう。

新しいターミナルはもう広すぎて、広角レンズがないと写せません。搭乗口は62ヶ所あります。中に電気自動車が走っていましたが、1回20元なので乗りませんでした。賀家湾から離石まで1時間半で10元ですから。