びっくりしたこと、うれしいこと、などなど……

すったもんだのあげく、ようやくネットが繋がりました。経緯は長くなるので省略。



27日に新しくできた呂梁空港に到着して、村には29日に戻りました。上の写真がその新空港。がら〜〜んとして、な〜〜んにもありませんでした。離石中心部までは相乗りタクシーで40元。はやくバスを通してほしいです。

毎度のことですが、部屋に入ってまずすることはというと、ネズミ穴の捜索です。もちろん食べ物はすべて片づけて出かけるのですが、ネズミは食糧にだけ寄ってくるわけではありません。時に、運動場を必要とするのですが、今回はどうやら無事だったようで、まずはホッとしました。それから夜寝るときは、念入りに布団をチェックします。サソリです。夏場は外の方が暖かいので部屋に入ってきませんが、この時期、外気温の方が下がってくると室内に侵入し、布団の中に潜んでいたりするのです。
あと、扉を交換していたので砂埃はそれほどでもなく、簡単な拭き掃除だけで済みました。以前の観音開きの扉はきちんと閉まらず、長く空けて帰ってくると、掃除だけでほとんど半日くらいかかったのです。見かけは悪いけど、交換して良かったです。



びっくりしたのがこれ。今いるところから3軒隣にあるのが、以前住んでいたイージャオの家ですが、私はここのトイレを使っているので、日に何回か行きます。それで、こんなものがあるとはつゆ知らず、扉を開けて庭に入ったら、後ろからブ〜ン!と何か飛んできて、髪の毛の中に入ってきたので、私はギュッとつかまえてひねりつぶしたのですが、それがまさかスズメ蜂だったとは、びっくり!!
村人に「漢方の材料で売れるはずだから撤去して」と頼んでも、誰もその気になってくれず、「棒でつついたりしなければ襲ってこないから」って、誰がそんなことしますかっっ?
でもどうやら、刺されても死ぬことはなさそうだし、すでに厚手の長袖の季節に入っているので、私は必ず白い手ぬぐいを頭に被って、まず門を開けてしばらく間をおいた後に、トイレに向かうことにしています。


意外だったのがこれで、私が植えたチンゲン菜です。ほぼ1か月留守にしていたのに、雨が降ったんですねぇ。もうしっかりと生えそろっていて、とってもとってもまだまだ成長するので、今現在も密生しています。毎日毎日チンゲン菜で、村人にもかなりあげました。前にも書きましたが、当地の人は、葉物野菜を作るのがヘタで、多分私が一番上手じゃないかと思うくらいです。



この時期に雨が降ったということは、棗はアウトということです。そもそも今年は実の付きがまったく悪かった上に、収穫期に何度も雨にあたると、棗は樹上で腐ってしまい、ほぼ全滅という状態でした。それでも、自家用に必要な分だけでもと、ときどきバサッ、バサッ!と棗を打つ音が聞こえてきます。




その他の作物はほぼ順調でした。写真は粟。中国語では「小米」といいます。小米にしろ大米(稲)にしろ、収穫の秋には、ほんとうに黄金色に輝くものですね。


キビ。葬儀や婚礼のときのキビ餅に使われます。それぞれ一度に大量にいるので、お互いに貸し借りされます。


これは緑豆。サヤの中は緑色の豆で、日本では、春雨の原料として知られていますね。


タバコ。キザミにして、キセルで吸います。日本のタバコ栽培農家では、ときどき係員が来て、1枚1枚葉っぱの数を数えてゆくと聞いたことがありますが、ほんとうでしょうか?


トウモロコシは、こうやって樹上で乾燥させ、バラバラに実をほぐしてから、麺の材料や家畜の飼料用として売買されます。トウモロコシは手間のかからない作物で、また保存もきくので、換金作物としてだいたいどこの家でも栽培しています。


黄土高原にりんご、というのもあまりピンと来ないかもしれませんが、よく見ます。素朴な味でけっこうおいしいですよ。保存して春節のときに売り出されることが多いです。他に果物がない時期なので。


これは、私のほうき草。至る所生えてくるので、適当に唾をつけて、ひもで縛って自分の権利を主張します。今年は6本作りました。庭掃除にはとても使い勝手がいいです。



え〜〜っ!と思ったのが、招賢にいたこのワンちゃん。もちろん、人が手を加えたわけではなく、純天然です。




さて、きわめつけはこれです。ほんとうにびっくりしたし、感激しました。ず〜〜っと私の帰りを待っていてくれたんですねぇ。最初の1枚は帰った日の夜8時45分。下の2枚は6日と7日の6時半、日没の時間です。
夕方帰ってくると、まず外の棗の樹の上で、ツェツェ、ツェツェッ!と鳴いて戻ってきたことを合図するのです。それからまずは庭にある木のところなどに移動して(下の2枚は庭の中)、最後にサッ!と定位置に移動すると、あとは黙ってじっとしています。早めの時間は起きていますが、深夜に懐中電灯で照らしてみると、フクラビタキになって眠っています。そろそろ渡りの季節ではないかと思うのですが。こうなると、行ってしまうと、寂しいものがあるでしょうね。最近は、夕方雷など鳴り出すと、早く帰ってこればいいのに、と心配で、何度も外を覗いてしまう私です。

では、今日のところはこれまで。