劇台 その3

10月30日に、劇台の外壁に何やら細かいリストが貼り出されました。村人に聞いてみても、どうも要領を得ず、何のことかよくわからなかったのですが、標準語が話せる若い人を待って聞いてみました。

日本語で何というのかちょっと思い出せないのですが、つまり、この工事のためにそれぞれの家から労働力を提供して、それが具体的にいくら分になっているかが記してあったのです。

名前と、その家の家族数、その中の働き手の数、何日出てきたか、そして、1日分を50元で計算して、いくら提供したことになっているのか、が書いてありました。労働力が提供できない家ではお金を出すのだそうです。

道理で、最近は見たことがない人が多くなったなぁと感じていたのですが、建設工事も佳境に入り、いよいよプロ集団の出番となったということでしょう。

合計で75000元ほどになっていました。そこへちょうど村長さんがやってきたので聞いてみると、建設費の合計は、50万元ほどだそうです。そのうちの9万元が、招賢の政府から出るそうで、残りは「オレが出すんだよ」とかいってましたが、それを炭鉱側が負担するのでしょうか?ここら辺はちょっと不明なので、また誰かに聞いてみましょう。いずれにしろ50万元ということは、日本円にして600万円以上になりますが、ほんとうにそんなにかかるのかどうか?こっちの人は見栄っぱりなので、やや信用しかねます。

11月1日。いよいよ屋根の工事が始まりました。ちなみに、この天井と屋根の部分には当然鉄骨が使われますが、それ以外の側壁には、1本の鉄骨も入ってないのです。ただ単にレンガをまっすぐに積み上げただけ。世界中にレンガ建築というものはありますが、あれらも鉄骨とか木骨とか、ぜんぜん入ってないのでしょうか?

そういえば、フリーメイソンは、レンガ積み職人の組合に起源を発するとかいうのを、何の脈略もなく、思い出しましたが、とにかく、レンガ積みって、間近で見ているとなかなかの凄技です。