私の好きな写真 その5

もうそろそろ整理し終わるのではないかと思っていたら、昔の写真になればなるほどツリー状になっていて、石鹸の泡みたいに、いじるとまたぼこぼこと沸いてくるんですよね。それと、もっと大きいのは、昔の写真を見ていると、あぁこの人も死んだ、この人も町へ行った、ここにはもう誰も住んでいない……という想いばかりが駆け巡って、なかなか作業がはかどらず、いまだに167Gあります。でもまぁ300Gあれば、とりあえず映像の保存もできるかなということで、そろそろ削除作業を終了しようと思ってます。

私の古い友人が「ベトナム解放軍の戦士みたいだね」と、わかったようなことを言っていましたが、たしかに、私はそういう顔が好きですね。

この元八路軍軍兵士も、ほんとうにどこからどう撮っても絵になる顔をしていて、ついつい何度も通ってしまうのですが、実はこの、昔日本軍と戦ったという話をしたときだけ“いい顔”をしてくれたのであって、普段はもっと普通のおだやかな老人の顔でした。2枚目の写真は、イギリスのなんとかいう雑誌の表紙になったみたいですよ。(私は実物を見ていませんが。もちろん原稿料なし。)

鋳掛屋さん。こういう、ひとりあるいは夫婦で移動しているような職人たちの姿は、今でもときどき見かけます。