嫁入り行列

葬儀ウォッチャーの私としては、結婚式はほとんどスルーしているのですが、昨日は用事があって招賢に下りたところ、ちょうど“嫁入り行列”に出会いました。

こちらの結婚式は、今も“嫁とり婚”の風習が強く残っていて、花嫁さんを出迎えるのは、新郎の両親と親族です。右端が新郎のお父さんで、その後ろがお母さん。お父さんが赤い紐で新婦が乗る輿をひっぱって進みます。白いものは花嫁さんのウェディングドレスのすそ。チャイナ服のお嫁さんはこれまでに1度しか見たことがありません。ウェディングドレスはやはり若い女性のあこがれなんでしょうね。“結婚式産業”というのは大繁盛しています。

楽隊を先頭に、新居まで新郎の親族や友人たちが踊りながら進みます。新婦の関係者はいません。後方の白い建物は、去年できた国営の炭鉱です。

新居が近づくと、輿から出た花嫁を、新郎のお父さんや叔父さんなどがおんぶするのです。このときが“嫁入り行列”のクライマックスで、まわりの人たちでわいわいはやしたて、それはそれはにぎやかな笑い声に包まれながら、披露宴会場(この界隈では、普通は新居の庭)へと運ばれます。

中国では昨日29日から5月3日までが「労働節休暇」で、秋の国慶節のときと並んで、ものすごく結婚式が多い週です。賀家湾でもあすひとつあるのですが、私は李家山で、葬儀に出ます。
写真が全体に黄色っぽいのは、黄砂のせいです。

(4月30日)