湿度50%

去年から雨が降ってないと書いたところで、今日は朝からシトシトと1日中降りました。もっとも、この程度の雨はすべて地面に吸い込まれてしまって取水口には流れ込まないので、井戸には1ミリだって溜まりません。明け方には雪に変わるという予報です。

しかし湿度計を見ると、なんと50%!普段は室内でも20%を割っているので、こんなにしっとりとした湿度は、1年にそう何日もあるわけではありません。もともと喉も鼻も弱い私にとっては、ほんとうにありがたい、息をするのがこんなにも楽なのかと驚くほどに、適度な湿り具合です。外を歩いても、龍角散のような黄砂が舞い上がってきません。

そして何より、この雨は、春耕がすでに始まっている農民たちにとって、農地がしっとりと潤っためぐみの雨です。5日が清明節で、それが終わるといよいよ本格的な農作業が始まります。

きのう村の中でこんなものを見ました。小型耕運機です。お値段は6500元で、そのうちの2000元を政府が負担してくれるそうです。この家では50代の夫婦がかなり手広く農業をやっていて、村では最初の購入者です。しかし、私が動かそうとしたら、もう重くて重くて、とても女性や年寄りに扱える機械ではありません。しかも当地はみな段々畑で、1枚の畑はそんなに広くないから、これをその都度畑に移動させるのは大変だと思いました。

村では5、6軒の家で「黄牛」と呼ばれる農耕用の牛を飼っていて、これからはその牛を借りたり、労働で返したりしながら春耕が始まります。牛なら自分で動いてくれるし、機械より使い勝手がいいような気もしますが、村の農業もこれから順々に機械化されるのかも知れません。とまれ、農民たちの労働が軽減されるのは喜ばしいことです。牛さんにもがんばって欲しいです。

(4月1日)